母性原理母性原理 母性原理が社会をコントロールしているのが母性社会であり、 母性原理は「包み込む」「育てる」「みんな同じ」という和の原理である。 日本の小中学校では落第させず同級生なんだからと平等に進級させる。 家では障子で各部屋が仕切られ、 みんなの事はみんな知っているという環境で協調性といったものが育まれていった。 母性の特徴として「包み込む」という面があり息苦しさもある。 父性原理が社会をコントロールしているのが父性社会であり、 父性原理は善悪、正邪といった物事を断ずる欧米の社会原理である。 欧米では小学校から落第があり、 勉強が出来ないのに進級させてはその子にとって不親切であり留年が当然と考える。 悪い行いには罰を、良い行いには賞賛を与える。 欧米では個室が用意され個人のプライバシーを尊重し、 そんな中から、独創性や個性が伸びると言われる。 父性原理は一種、厳しさがあり弱者にとっては辛い面がある。 母性システムから父性システムに向かう日本、 大手企業では、みんな一緒という母性原理の年功序列、定期昇給から、 業績重視の競争社会に移行している。 低成長で閉塞感のある現代では父性原理に進まざるをえない現実がある。 しかし、社会は変革しても人の心まで進歩するものではなく、 ここらで個人の幸せとは何なのかと発想を転換し、 母性原理と父性原理の調和を図ることが必要になると思う。 (母性原理日本の病理) |